賃貸管理

賃貸管理の業務は、大きく2つに分けることが出来ます。

  1. 入居募集や家賃の回収、入居中のトラブル対応など、入居者に関連する管理業務
  2. 清掃や設備のメンテナンス、修繕工事などの建物に関連する管理業務

それぞれ、概要をまとめます。

入居者に関連する管理業務

入居者に関連する管理業務は、

  • 入居管理業務
  • 家賃管理業務
  • ソフト管理
  • プロパティマネジメント(PM)業務

などと呼ばれることが多いです。
入居者に対する「ソフト面(サービスなど)」の管理が主になりますので、見積書や提案書上では同じような項目になっていても、どこまでやってくれるかは会社(または担当者)によってまちまちで、比較検討しにくい業務でもあります。
実際に管理会社に任せてみると、「ここまでやってくれるの?」または「こんなこともしてくれないの?」などのギャップを感じることも多いです。
管理会社は長く付き合う会社ですから、単純に価格だけで比較せず納得いくまで確認することが大事です。

例えば、以下のような業務を行います。

入居募集業務

入居者を見つけるための物件資料作成・撮影・広告掲載、仲介店への広報などを行います。
募集条件の見直しやリフォームなどの提案を行うこともあります。
弊社は週に数回必ず福岡県下の賃貸仲介会社数百社への空室一覧の配布、及び訪問をし築20年内の物件であれば93%以上の入居率を維持しております。

賃貸借契約の仲介

弊社自ら仲介業務を行うこともあります。

入金管理業務

家賃・共益費・水道代・町内会費など、入居者からの入金を管理します。
滞納の督促や保証会社への求償、契約によっては滞納保証、なども行います。

クレーム対応

騒音やゴミなどのマナークレーム、設備の故障などの対応を行います。
24時間365日対応のコールセンターと提携し営業時間外も対応いたします。

退去管理

退去の受付、立ち合い、敷金の清算、リフォームの手配などを行います。

各種書類作成

入居者に対する点検や工事日程のお知らせ、注意文配布、掲示板管理、大家さんに対する入金管理表、建物管理表、クレーム対応表などの定期的な報告業務を行います。

建物に関連する管理業務

入居者に関連する管理業務は、

  • 建物管理業務
  • ハード管理
  • ビルメンテナンス(BM)業務

などと呼ばれます。
建物や敷地内の設備、外構など「ハード面」の管理が主です。

  • 行うことを法律で定められている「法定点検」
  • 数か月~数年のサイクルで定期的に行う「定期管理業務」
  • 毎月1~数回行う「日常管理業務」があります。

どうしてもやらなくてはいけない法定点検以外は任意項目ですから、やらなくても咎められることはないですが、清掃をしなければ物件はゴミだらけになりますし、設備の点検をしなければ故障や事故が起こるリスクが高まります。
建物の適切な保守管理は、経年とともに進行していく物件価値の低下をおさえ、入居者のマナーの悪化を防いで長期入居を促進するなど、賃貸経営に大きな影響を及ぼします。
管理会社を選ぶときには入居募集などの入居管理業務に目が行きがちではありますが、建物管理に不足がないかどうかもよく確認しておいた方がいいでしょう。

清掃業務

月に数回行う日常清掃と、数か月~1年おきに行う定期清掃があります。
掃き掃除や拭き掃除が前者で、機械洗浄や高圧水洗浄などは後者になります。

法定点検

エレベーターや消防設備、貯水槽清掃など、事故が起こると生命に影響を及ぼしかねない設備などには法律で定められた法定点検が必要です。

建築設備の保守管理業務

定期的に巡回して、目視点検・動作点検・打診検査などを行い、不具合がないか確認します。修繕が必要な個所があれば、オーナーさんに報告して工事の手配します。

緊急対応業務

火災報知機やエレベーターなどからの発報、水漏れ事故などの緊急事態への対応業務です。
現場で的確に対処できる管理会社だと、事態の収束が圧倒的に早く、トラブルの拡大を未然に防ぐことができます。

各種書類作成

行政庁に提出する書類の作成や、大家さんに提出する点検報告書の作成も業務の内です。